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チョイスでいいの?

 ある有名な方が、私の本をブログで紹介してくれました。

小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK‐間違った助言や迷信に悩まされないために

小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK‐間違った助言や迷信に悩まされないために

  • 作者: 森戸やすみ
  • 出版社/メーカー: メタモル出版
  • 発売日: 2012/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 2人 クリック: 30回
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そのおかげかAmazonでランキングも上がり8月6日現在、在庫切れになってます。

たくさんの親御さんの力になれたら本望なので、とても嬉しいです。

 

しかし…、紹介してくれた方は”いろいろな説があり本によっては真逆のことが書いてある。”

”結局、子どもは一人一人違うから何を読むか読まないかはチョイスだよね”とまとめている。

(´ヘ`;)ウーム…、そこはちょっと違うんじゃないかな。

 

 

まず、この本は「何ヶ月になったらどうなります」という発達の順番みたいなことは書いて

いない。Amazonのサイトより↓

もくじ
第1章 からだの基本
Q薄毛ってなおるの?/Qおへそがきれいになりません/Q目は見えているでしょうか?/Q頭の形がいびつです
Q耳の形がおかしいかも!?/Q血液型は知っておくべき?

第2章 食事のこと
Q母乳に食べたものの味が出る?/Q授乳中に薬を飲むのはNG?/Q授乳中の嗜好品はダメ?/Qなかなかゲップがでません
Q果汁って早めにあげるべき?/Qフォローアップミルクは必要?/Q母乳は薄くなっていくもの?/Q離乳食の開始は遅いほうがいい?

第3章 ふだんの生活
Q新生児は、いつから外出OK?/Qおしゃぶりはよくない?/Qお風呂1 ベビーバスっていつまで?/Qお風呂2 かぜのときの入浴はダメ?
Qどうしても寝てくれません/Q泣いてばかりいるけど大丈夫?

第4章 小さなトラブル
Qおむつかぶれがひどいんです/Q乳児湿疹が気になります/Q肌がカサつくときはどうすべき?/Qあせもができたときのケアって!?
Q母乳やミルクをよく吐きます/Q下痢のときは何をあげたらいい?/Qかぜをひいたときにできることは?/Q頭をぶつけてしまいました

第5章 病院のこと
Q予防接種1 任意接種のワクチンも受けるべき?/Q予防接種2 同時接種は副反応が心配です/Q予防接種3 インフルエンザワクチンは効果あるの?
Qどういうときに病院に行くべき?/Q病院ではどんなことを伝えたらいい?/Q入院するときの注意事項って?/Q目が上を向くのは大丈夫?
Q顔の中心に薄赤色のあざがあります/Qしゃっくりが多くて心配です/Q母乳は足りているのでしょうか?/Qくしゃみが出るのはかぜのせい?
Q便秘のときはどうしたらいい?/Qずっと下痢が続いています/Q脱水症状の目安を教えて! /Q目やにがいっぱい出ています
Q小児科で舌小帯を切ってもらえる?/Q歯並びがおかしいんです/Q歯みがきっていつから?

 

世にあふれる変な説、迷信だったり、都市伝説、噂…そういうものに振り回されないように

医学的に根拠のあることだけ守って、あとは楽しく育児をしましょうという本です。

 

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ここから以降はスペースの問題で詳しく本には書けなかったこと。例えば、予防接種。

人類は長い間、感染症に対する武器を持っていませんでした。どういう人が罹るのか、病気の

経過はどうなり、どう治療したらいいのかということは先人達が経験と知識を積み重ねてき

たもの。ワクチンが考案され、複数の専門家が各国で接種の仕方・間隔も研究して採用され、

WHOのような国際機関がまとめて途上国の子も先進国の子も受けた方がいいとしているのが

ユニバーサルワクチン。やっと日本も世界基準並ににワクチンが増え、定期予防接種化して

きたんです。社会階層がいろいろでもウイルスや細菌は感染者を選ばないので対策しなければ、

特にワクチンを打っていなければ容易に感染します。しかしワクチンは効かないし有害だと

いう人がいて、一部の医者でさえそういうことを言います。

 

 

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これは以前にアメブロに書いた話だけれど、左は錚々たる有名医学雑誌、各国の健康局の

マーク、右は自費出版の怪しい本(日本だと大手出版社からニセ医学の本が出ているけれど)。

これらを同列に並べて「チョイスだよね」でいいの(*´・д・)?

 

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他にも離乳食を遅らせるとアレルギー予防になるという説があるけれど、これは10年以上前に

否定されています。小児のアレルギー専門医が、アレルギー患者さんの家族でリスクが高い子と

家系にアレルギー疾患のない子を対象に大規模な研究をして、母乳やミルク以外のものを

あげるのを遅くしてもアレルギーになる子は発症を防げないという結論が出ています。

早すぎても乳児湿疹が増えたという報告もあります。

 

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食物アレルギーの発症と予知と予防 : 食物アレルギー診療ガイドライン2012 ダイジェスト版

 

この表を見ると母乳育児中の母の食事制限が、必要ないということもわかります。

こういう各国複数の専門家の研究結果と2歳まで母乳だけでいいという医学博士を持っている

あの有名な歯科医師の珍説やその他の噂を同じように並べてどちらを信じるかは

「チョイスだよね」(*´・д・)?

確かに”100人いれば100通りの子育てがある”かもしれないけれど、どんな子も6ヶ月以降も

母乳だけでは栄養不足になります。

 

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「自分の頭で考える」というのはとても思慮深く聞こえるけれど一方、先人達の智恵を利用

しないということです。例えば生活するのに医療と同じくらい身近なもの、住まいもそう。

家を建てる際に「一般的な建材がどうとか、工法がどうというのを一旦ゼロベースで捉えたい。

自分の頭で考えて家を建てたい」と言われたら、ハテナ?と思いませんか?住まいは個人の

勝手と思う人が多いかもしれないけれど、やはり先人達の知恵である建築基準法は守らないと

危険。医療もその子/人が病気になったり、周囲に流行らせたりします。病気ではなくても

離乳食は2歳まで与えないなんて説にとらわれると栄養障害、成長障害を起こします。

自然食、ホールフードしか食べない子どもでも感染症は区別なく襲います。

 

 

チョイスしていいこと、よくないことがあるので育児をする上で医学的に根拠のあることは

ぜひ読んで下さい。もちろん、育児書に限らず母子手帳にも書いてあります。

 

 

それから赤ちゃんをお風呂に入れる時にはどうしているかということは、みんなのコメントを

参考にしていいこと。仮に「母乳育児中に薬を飲む?」なんてことを疑問に思ったら、

それはアンケートではなく医学的なサイト・本を参考にしなくちゃいけない。

ブログに来てくれる人を増やすのも大事かもしれないけれど、アンケートを取るべきこと

話題提供に留めるべきことってあるんじゃないかな。

 

 

お子さんの健やかな成長を願っています。

 

 

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