私が食後、クッションの上に横になってテレビを見ていると、beeちゃんがこんなことを言いました。
「ダメージジーンズ」
彼女が指差す私の膝を見ると、ユニクロのチノパンがパックリ割れていました。
確かにお気に入りで年中履いていたから、繊維が薄くなってたみたいなんです。そして、或る日突然、破けるんですね。
「でもね、これチノパンだからダメージジーンズじゃないんだよ。」と言ったら、beeちゃんは残念そうな顔をしていました。
またある日は、自分の膝が擦り切れて来ているのを見て嬉しそうに言いました。
「ダメージジーンズ!」
「それはお母さんが作ったニット地のおズボンだから、ダメージジーンズって言わないよ。」と言ったら、やっぱりとても残念そうでした。
その後、お姉ちゃんのお古のデニムを履いていたら膝が破れたので嬉しそうに履いているbeeちゃんです。