2017年現在、任意接種になっているおたふく風邪ワクチンですが、任意というのは「受けても受けなくてもどっちでもいいよ」という意味ではありません。
先進国ならどこでも、受ける予防接種の1つ。先進国じゃなくても、ほとんどの国がおたふく風邪ワクチンは乳幼児が受けなくてはいけない予防接種の1つです。
なので、先日私のところのナースが患者さんのお母さんに「次はこれを受けたらいいですよ」と勧めたところ、予診票のこれを見て怖くなってしまいました。
「私が小さい頃にかかったときには軽かったから、予防接種でこんなことになるかもしれないなら、かかったほうがいいような気がします。」って言ったそう。ナースがどうしたらいいでしょうと相談に来ました。
実は、かかってしまった時の合併症のほうが、ワクチンの副反応よりも頻度は高いんです。なので、表にまとめてみました。
出典は国立感染症研究所HP、北里第一三共おたふくかぜワクチン添付文書、MSDマニュアル、厚労省HP
「頻度不明」というのは、報告はあるけれど少なすぎて頻度を計算できないというくらいの意味だと思ってください。
今度また、そのお母さんが来院したらこれを見せようと思います。
感染して軽く済む可能性<<ワクチンの安全性 なんですよ。
画像はどなたでも使ってもらって構いません。
追記:この記事を書いた後、予防接種BOOKを書きました。こちらにもっと詳しく描いてあります。
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