「果糖中毒」を読んで

「果糖中毒」はだいぶ前にご恵贈いただいていました。

果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

 

でも、忘れていて自分で電子書籍で買っちゃった。なので、紙の本はbeeちゃんに貸して私はKindleで読みました。

 

興味深いという意味で、とても面白かった。

この本を煎じ詰めたら、世界中の人達がすごい勢いで肥満している、それは糖を摂りすぎているからだという話です。

 

目次抜粋(Amazonより)

はじめに なぜ人類は突然太りだしたのか

第I部 「肥満は自己責任」のウソ
第1章 19億人が「太り過ぎ」の世界
第2章 カロリーを減らしても脂肪は減らない
第3章 あなたは「誰か」に太らされている

第II部 脳があなたを太らせる
第4章 エネルギーを体に貯めさせる元凶ホルモン
第5章 糖分が脳に「快楽」を与える
第6章 ストレスを受けると太るメカニズム

第III部 細胞があなたを太らせる
第7章 細胞が脂肪で満たされるしくみ
第8章 皮下脂肪は「長生きの素」、内臓脂肪は「死の脂肪」
第9章 メタボ症候群があなたを殺すまで

第IV部 社会があなたを太らせる
第10章 「脂肪悪玉説」が脂肪を増やす
第11章 安くてうまい「果糖」という毒
第12章 果糖中毒の解毒剤1「食物繊維」
第13章 果糖中毒の解毒剤2「1日15分の運動」
第14章 サプリメントは気休め薬
第15章 「太らせ因子」に触れると脂肪細胞が増える
第16章 食品業界が「毒」を使いたがる理由

第V部 「果糖中毒」から更生する最強プログラム
第17章 「果糖中毒」更生プログラム1 毒を締め出す316の食品リスト
第18章 「果糖中毒」更生プログラム2 ホルモンを正常化する4つの習慣
第19章 「果糖中毒」更生プログラム3 最後の手段、医療手術

おわりに 肥満で儲けている企業と戦う方法

 

一般に、太っている人は食欲コントロールできず、十分な運動を続ける意思が弱いからだと思われています。でも、実はそうじゃない。それは第3章 あなたは「誰か」に太らされている辺りを読んでみてください。

 

著者は小児科医なので、生まれたばかりの子どもが既に太っていたり、幼少時から病的なほどに太っている子をたくさん診ています。その話がちょいちょい出てきて、子どもが可哀想だったし、その子達が成人したらどんなに医療費がかかるかと思うと大問題。

 

この本は目次の中の章と小見出しが秀逸なので、ぜひ紙の本を手にとってパラパラっと見てください。私は第8章 アジア人は他の人種よりBMI基準が厳しいという部分にハッとし、その辺りに書いてある体重の構成要素は4つ、害があるのは1つだけという部分が意外で面白かったです。1骨 多ければ多いほど長生きできる、2筋肉 あればあるだけ健康になれる、3皮下脂肪 量と寿命が比例する、4内臓脂肪 死の脂肪、皮下脂肪もあればあるだけ良いことで、減らさなくちゃいけないのは内臓脂肪だけなんですって。

 

 

じゃあ、糖を摂らずになにを食べたらいいの?というソリューション。第12章 果糖中毒の解毒剤1「食物繊維」。食物繊維はサプリメントで摂ってもダメ。

勝間式 食事ハック

勝間式 食事ハック

 

この本は以前にもブログを書いたけれどお勧め。要するにあまり加工していないものを食べれば、お腹が一杯になるほど三食食べても太りませんという本。How toが書いてあります。

 

 

beeちゃんはホットクックで無水カレーを作れるようになったし、私は出かける前に玄米ご飯を活性炊きというおいしく炊ける設定にして出かける。帰宅後、2つを合わせたカレーライスをお腹いっぱい食べても太りません。

 生協で届けてもらった冷凍の魚を朝、冷蔵庫の方に入れておいて解凍し、beeちゃんに焼いてもらうのも定番。あとは玄米にお味噌汁があればいいし、野菜のグリルも作ればお弁当に入れることもできる。

 

「果糖中毒」に戻り第13章 果糖中毒の解毒剤2「1日15分の運動」。1日15分の運動が寿命を3年伸ばすそう。

私はこれをやっています。↓フィットボクサーです。

Fit Boxing (フィットボクシング) -Switch

Fit Boxing (フィットボクシング) -Switch

 

15分の設定で4ヶ月やっていたんだけど、最近20分にしました。慢性的な肩こりと頭痛が良くなって、マッサージにも行かなくて済んでます。以前はピラティスに行っていてそれも大好きだったんだけれど、思いついたらいつでも1−2分で運動を始められるって素晴らしい。

yasumi-08.hatenablog.com

 

それと今日、始めたんだけどこれ。

リングフィット アドベンチャー -Switch

リングフィット アドベンチャー -Switch

 

自分がマリオになった気分で楽しくできるのに、けっこうハード!iPhoneでツムツムをついやってしまう自分を直したい。

 

「果糖中毒」に出てくるんだけど、肥満の人々の政治的・社会的権利を積極的に支援している団体というのがアメリカにはあるそうです。「全米デブ容認改善協会(NAAFA)」は、「太っているのは誇らしいことです。太って、健康でいましょう。太っていることに誇りを持ちましょう。」と言っているそう。でもね、肥満の学術的な研究を妨害したり、子どもの体重に注意を引くようなことはすべきではないって教育に口を出したりするのはダメでしょう。

 

食事の改善はあまり厳密にやると続かないので、私はお酒をやめていないし、お菓子も食べます。でも、なるべく果糖を摂らないようにして野菜を食べ、15分以上運動しようと思います。長生きも目指したいけれど、なにより生きている間に健康でいたいから。