『モヤる言葉、ヤバい人』を読んで

この本を読みました。

私はいつもアルテイシアさんのコラムを読んでいるので、ご恵贈嬉しかったです。

全章全項目賛同で、膝パーカッションです。これは共感を表す専門用語、膝を打つ動作ですね。(以下にもアルテイシアさん独特の言い回しを使っています。)

 

【目次】Amazonより
はじめに
1章 悪気はないかもしれないが 誉めるフリをした「モヤる言葉」
2章 女子を狙うクソバイス アドバイス型「モヤる言葉」
コラム うっかりやりがちな善意ハラスメント
3章 セクハラ・パワハラのセパ両リーグ開幕! 女子を標的にする「ヤバイ人」
4章 言葉の護身術でブロックしよう! 距離をとるべき「ヤバイ人」
特別対談 太田啓子×アルテイシア 今、知っておきたい「法律の護身術」
おわりに
相談窓口一覧

 

誰しも、身近な人に放たれた言葉でモヤモヤしたりショックを受けたりしながら、ぎこちない笑顔でやり過ごしたことがあるでしょう。

 

1章からは、例えば「いい奥さんになりそうだよね」押し付ける人

2章「女子力磨けば結婚できるよ」マウンティングする人

3章「きみが悪い、きみが間違ってる」モラハラする人

4章「ポテサラくらい作ったらどうだ」説教する人

 

特にヘルジャパン、つまり旧態依然の男尊女卑がいまだに散見される日本では、目次にあるような言葉で困った経験がない女性はいないのでは?

自分が一体、なにに引っかかりを感じているのか、相手の言葉のなにがいけないのか不消化な気持ち、それをあえて明確にしないで日常生活を送ることも、ありかもしれません。

でも、そのモヤモヤが積もってくると、『自尊心を削る人から心を守る「言葉の護身術」』という副タイトルにあるように自尊心が削られてくるんです。

Webのコラムで読んでいたときは「それにしても次から次へとモヤる言葉や困った人がある/いるものだな」と思っていました。

だから、こうしてまとめて読み、アルテイシアさんの「こう返したらいいんじゃない?」という策を知ると「おしっ!なんでも来い!」という気持ちになります。

実際にそういう困った状況になったら、とっさに言い返すことができないかもしれないけれど、訓練次第では「ここはあやふやな態度でやり過ごしてはいけない!」と瞬発力を発揮できるでしょう。

この本はシスターフッドの本、つまりアルテイシアさんが「女性よ、助け合って生きやすい世の中にしよう」と呼びかける本です。

もうほんとに、引用しようとしたら全部引用したいくらいそのとおりで、巻末の太田啓子さんとの特別対談も面白かったし、困っている人が相談する窓口一覧もついているという親切さ。

「まず読んで」と思うけど、それだけではなんなので、私の経験を少し書きます。

 

私の娘が5-6歳くらいのとき、「保育園でR君がぶってくるから嫌だ」と言うので驚いたことがあります。

子どもは小さくても自尊心があるものです。娘は悔しかったり恥ずかしかったりしていたためなのか説明が少なく、その日のことなのかもっと過去なのか、1回だけなのか数回なのかわかりませんでした。

その後、実はR君が娘に好意を持ちたびたびちょっかいを出していた、そしてR君は今はNちゃんのことが好きになったとママ友から聞きました。

「はぁ???」と思ったけど、私はあいまいに笑って流してしまいました。

R君ママも「ごめんね。でも、男の子ってそういうところがあるから」と笑っていました。

私は、モヤモヤしたまま「なんかあの時のママ友たちのリアクションが嫌だった」という思い出になっていました。

この本を読んで、明らかにR君の行動には問題があって、「幼いうちから暴力を振るうのはいけないのだと教えるチャンスだったのに私はいったい!」と歯噛みしました。

小さい子の微笑ましい話ではなく、娘にあの時悲しいみや惨めさを感じる必然性はなかった。

あの時のR君は、まるで距離を取るべきヤバい人。

その後、R君がむやみに暴力に訴えたり乱暴なことをいったりすることを「男らしい」などと大目に見られることなしに育っていることを願います。

 

じゃあ、あのときなんと返せばよかったのか?

「私をあまり怒らせない方がいい」と娘自身が真顔でプーチン返し?

「男の子は好きな子に暴力を振るっていいの?ヒトには生物学的に2つの性があって、たまたまどちらかに生まれたというだけのことじゃないの?なんで一方の性だと大目に見られるの?」と、私がママ友にエジソン返し?

「えっ?男の子はそういうところがあるの?じゃあ、女の子はどういうところがあるのかしら?」とナウシカ返し?

まあ、5-6歳の子どもには普通に「そういうことをしてはいけないよ」というべきでしょうね。

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男の子だから、男性だからという理由で、周囲がさまざまなことを免責したりおかしな承認をするのはダメ。

男性自身にとっても有害な男性性、トキシックマスキュリニティを取り入れてしまったら自縄自縛になってしまうでしょう。

男性も男尊女卑に苦しむという話がこの本に出てきます。

そういうわけで、女性はもちろん男性にとっても面白く有益な本。

差別や不当な格差がない方がいいと思う人は、すでにフェミニストです。

私もアルテイシアさんのように「おっす!オラフェミニスト」と軽やかに自称していきたい。

 

 

 

 

ここらからは私のお知らせ。

ブログの更新回数が少ないのでお知らせ滞ってます。

digital.asahi.com

久しぶりに寄稿したアピタルの「大丈夫!子育て」。新型コロナウイルスワクチンの接種券が送られてきたら、どうすればいいでしょう?子どもも受けるべき?という話。

 

 

以前に取材協力した記事が、パパしるべというサイトに転載されることになりました。

まずはこの2つ。

papashirube.com

papashirube.com

隣が羨ましいbeeちゃん

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「あ、お母さんいいなーいいなー。」

 

 

 

 

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「ココアちゃんがお隣りに座ってくれてていいなー。

え?

私も隣に来たらいい?

わかったー。」

 

 

 

 

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「ココアちゃん、犬くさい。」

って言うんだけど、仕方ないよね。犬だから。

その後、お風呂に入れました。

ココアちゃんは私達を人間くさいと思ってるかも。

 

 

Wezzyで日焼けについての記事を更新しています。

wezz-y.com

 

スマホと育児というと反射神経で拒否反応ということが多いんだけれど、全てがダメなわけじゃないですよという記事。

 
 
 
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ponちゃんが2歳だったら

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「もう…いま大変だったんだよ。」

 

 

 

 

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「座ってをジーンズを履こうと思ったら脚が、
通りづらくって通りづらくって…」

 

 

 

 

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「転んじゃったらそこにゴミ箱があって頭をぶつけちゃったんだよ。」

 

 

 

 

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「もしも私が2歳だったら、号泣案件だったよ。もう!」

 

 

 

 

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そして、静かな湖畔の替え歌で「ココアちゃんお散歩しましょ♪」と言ってでかけました。

20歳でよかったね。

 

 わあ、これも去年の8月の話。

今は彼女、21歳になりました。

 

 

 ベビーブックFirstという0、1、2歳対象の雑誌で親御さんのためのページに取材協力しました。

アンパンマンの丸いジョーロもついてきますよ。