小児科診察室の様子

先日のコメント欄にあったけど診察中にものすごく泣く子、私は全然気になりません。

状況が理解できなかったり、逆にわかっているからこそ以前に怖いことをされた経験を覚えていたり…。それはしょうがないし、本人に説明するよりはより早く終わらせようと思います。

 

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コツは呼吸と呼吸の間に心音を聞くこと、泣き声の初めと終わりに呼吸音を聞くこと。

咽頭所見は、却って泣いている方が見やすかったりします。舌圧子がいらないから。

(看護師やお母さんの抑えが大事なんだけど。)

 

お腹の触診は、号泣していると硬くなっちゃって全くわかりません。泣き方で判断するしかない。元気に嫌がって泣いているのか、嫌なのに抗う力もないのか。

腸雑音は泣いているとほとんどわかりません。

 

 

 

 

患者さんを呼んだ時に、ご挨拶してくれると嬉しいですね。

「お願いします。」じゃなくても、「こんにちは。」って言ってくれるだけで。

目を合わせない子だと具合が悪いのかなと思うし…、

 

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大きい子なのに何も言わずに入ってきて目も合わせず、全部お母さんが説明するっていうのはそろそろどうなの?と思います。もう中学生になったら自分でどう辛いのか言ってほしい。

小児科は一般に、初診の時15歳未満だと内科ではなく小児科。15歳でも高校生は初診から内科。

 

  

 

 

2歳の途中から会話ができる子がぼちぼち出てきます。

3歳 になると私の方をじいーっと見てくれるので、

「お熱が上がったんでしょ?それでお母さんが言ってたけど、今、頭が痛いの?」

「うん。」って会話できるんだけど、

 

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「 頭は痛くないの?」「うん。」ですよ。経験上、3歳の子はなんでもうんって言ってくれる。

4歳になると「痛いの?」「うん。」「痛くないの?」「ううん、痛い。」ってちゃんと否定もしてくれます。お母さんにだけでなく、あまり親しくない人にもちゃんと話すってこのくらいの年齢になるとできるものなんだなと思います。 

 

 

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追記:ブログにそう書いたばかりですが、昨日の外来で2歳11ヶ月の女の子が立派に自分の症状を説明できたので、個人差が大きいなと思い直しました。