女性の健康については怪しい情報が多い。
常々「ほんとかな？」と疑問に思っていた皆さん、いい本が出ました。
もくじだけ見ていても、「雑誌の特集やウェブの記事で見たことある」という内容ばかり。
正直、デマにうんざりしていたので「よく斬ってくれました！」というものもあるし、私も医師だけど「そうなんだ！」と意外に思う部分もありました。
【もくじ】（Amazonより）
Chapter1 生理のほんとう~痛みも不快も我慢しなくていい~
Q 生理痛って子宮をあたためると軽くなる?
Q ピルがいいって勧められたけど副作用が心配…。
Q 面倒くさいけどナプキンがやっぱり安心ですよね?
Q 生理がたまにしか来ないけど、これが私のペースなんですよね?
Chapter2 ホルモンのほんとう~恋愛やセックスとは関係ナシ~
Q 恋愛もセックスもごぶさたなので女性ホルモンが枯渇する?
Q 仕事しすぎたら「オス化」するって本当ですか?
Q 女性ホルモンときれいとは結局無関係なんですか?
Q 30代半ばをすぎて体調が悪い…。プレ更年期ですか?
Chapter3 妊活のほんとう~妊娠までの遠回りは避けよう~
Q 将来、妊娠するために今のうちからできることは?
Q 妊娠しやすくなる食べ物、生活習慣、教えてください。
Q 見た目が若ければ40代でも妊娠は可能ですよね?
Q 男の子がほしい! 確実な産み分け方法はありますか?
Chapter4 子宮のほんとう~定期的なチェックで病気を防ぐ~
Q 出産未経験だと婦人科の病気になりやすい?
Q 筋腫があるといわれましたが何もしなくてもいい?
Q 子宮を摘出したら、女性じゃなくなるの?
Q 婦人科に行くのは恥ずかしくて正直、苦手です。
Chapter5 性器のほんとう~タブーはなし! まずは正しく知る~
Q 彼氏から性器がヘンだといわれました。
Q 下着からヘアがはみ出るのって濃すぎですか?
Q ちゃんと洗っているのに、不快感がなくならない…。
Q 締りが悪い…。膣トレをしたほうがいいんでしょうか?
子宮を温めたら健康になるという人がいますが、そんなことはありませんね。
（しかも、子宮を「大事に」するとお金が儲かり人生がうまく行くwというようなビジネスもある）
美しく幸せになる女性ホルモンを出すには、どうこうしたらいいというデマをバッサリ。
私が「そうなんだ」と思った部分というのは、例えばここ。
p88「女性ホルモンの減り具合がジェットコースターのように急降下であれば、---中略---「ホルモン補充療法」といって女性ホルモンを少量ずつ体内に入れることによって、降下の角度をゆるやかにする方法があります。
いや、その通りなんだけど最近読んでいた本で40代半ばになると女性ホルモンに振り回されるのはごめんだけれど、減っていくのが怖いという話が出てきたんです。
読んでいてなにかひっかかっていたのはこの『足をどかしてくれませんか。』で、女性ホルモン＝女性らしさのように語っているところがあったからだと思いました。
女性ホルモンは多ければ多いほどいいわけではないし、仕事のしすぎで減らないし、恋をしたから出るものではない。
女性らしさのためではなく、健康のために大事なエストロゲンとプロゲステロンはバランスが大事ですね。
この本を読んだら、大体の女性誌の健康特集はそもそもの企画からダメなものが多いとわかります。
私も細々とながらデマを斬ってきたけれど、言い切るのは勇気がいる。
がんばろ！と思いました。
2020年8月20日、今日発売です。
しばらくブログを書いていなかったので、頂いた本や紹介したい本がたまっています。
ぼちぼちご紹介します。
