『ほしいのは「つかれない家族」』を読んで
祖父母手帳でイラストを描いてくれたハラユキさんが新しい本を出しました。
これ↑は、ハラユキさんイラスト、私が監修した「おじいちゃんおばあちゃん世代の方たちと一緒に、現在の育児法を学ぼう」という内容の本。
これを↓頂き、子育てでとても役に立つことが満載なのでご紹介します。
もう、どこがいいかと付箋を貼ったらきっと全ページに近いくらい付箋だらけになる本。
例えばこんな感じで。
「育児中の睡眠不足は我慢して当たり前ではない」
母親のメンタルヘルスは確実に悪化しますね。
「火を使った本格的な料理を一日3回作らなくてもいい」
そうかなーとは思っていましたが、そうですよね。火を使わない簡単な料理でもいいはず。どうして誰かに言われたわけでもないのにそう思い込んでしまうんだろう?
(男の産休が義務のフランス)男の産休は「パパとしてのトレーニング期間」
母親も初めての育児で、出産後で、疲れて寝不足なのに父親にやり方を説明するなんて大変すぎですね。日本も雇用主に罰金のあるこういう制度を取り入れてほしいし、指導料の診療報酬もつけてほしい。
けっきょく、マインドセットがいちばん大事なんだと思います。
子どもを育てるという夫婦でとても大事なはずのことを母親だけがやるというのは、おかしい、どうしたら改善できるかなと。
ひと家族、ワンオペで頑張っているお母さんがいますが、いかに合理化するかを考え抜いているのがすごい。
考え方以外に具体的になにをしたらいいか、なにを購入してどう使ったらいいかということも両輪として載っています。
この本を読んで、私はルンバをとうとう導入しました。
ネットや書籍で今まで多くの人が勧めているのを読んでいたし、「買わなきゃよかった」という人は見たことがないのでいいかなと。
Twitterでこう言っている人を見ました。
「ルンバを走らせるためにすごい勢いで床を片付ける」
我が家もそうなりました。
そして、選択肢を持つということもとても大事なのだと思います。
こないだ朝日新聞で深沢潮さんと対談しましたが、どうしても母親というものは子どものことや家族の問題を抱え込んでしまいます。
日本のお母さんたちは特にそうなのではないかと。
それは、家庭で起きた問題を自分ごととして主体的に捉え、責任感を持って解決しようというとてもいいこと。
一方、世間に縛られているような孤立無援のような、つらい状況になりえます。
この本は、海外は日本よりいい、進んでいるということではなく、こういう解決方法やこういう考え方もあるということを知ることができます。
選択肢を知るだけでも解決の糸口になるのではないでしょうか。
こないだ私が観たNetflixのクイアアイでもジョナサンが言っていました。
「頭の高いところでポニーテールにするという髪型があなたにとって大事なら、私は尊重する。だけどもっと他の選択肢があってもいいはずよ。」
外国のいい部分だけをチェリーピッキングして日本のやり方を貶めるような本とは、違うとても実用的なことを教えてくれる本です。