保育園のいいところ

 今、こんな本を読んでいてうちの子達が保育園に行っていた頃のことを思い出したので、忘れないうちに書いておきます。

フランス人ママ記者、東京で子育てする

フランス人ママ記者、東京で子育てする

 

これは日本人の漫画家さんと結婚したフランス人ジャーナリストの女性が書いた本。

フランスの妊娠・出産に関する事情は情報として知っているものの、生活者としてどんな感じなのかなというのがわかって面白い。先進国で一番の出生率を誇るフランスは、意外にも子どもに優しくない環境だったというのも紹介されていてへー!って。パリは都会だから特に優しくないの?例えばとにかくオムツ替えの場所がないんですって。オムツはどこにでも売ってるのに。カフェで子連れは露骨に嫌な顔をされたり。旦那さんのじゃんぽーる西さんの漫画は読んだことがなかったので、次に買ってみようと思ってます。

 

 

この本の中で紹介される日本は、著者のカリンさんが日本に好意的なので「そんなに褒めてもらって嬉しいけど、あまりフランス人一般の考えじゃないのでは?」と心配になるくらい。

でも、日本の保育園に対する印象は「私もそう思った。」と共感する部分が多かったです。

 

まず、安全・安心のために先生や市区町村の人たちが真剣に取り組んでいるということ。

災害や犯罪行為に対する対策、避難訓練をしっかりしているのは、私も3.11の時に改めて知りました。この本には法律に則って対策がとられていると書いてあります。学校や保育園の先生方のありがたさがわかった↓東日本大震災

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また、食物に対する安全にも気を配ってます。産地や放射線に対する影響を著者は質問して、ちゃんとした答えをもらって安心してました。

私が子ども達を通わせていてとてもありがたく、またすごいなあと尊敬していたのがメニュー。管理栄養士さんが味の組み合わせや栄養素のバランス、月齢・年齢によって食べやすさを考慮してバリエーション豊かに考えてくれる給食やオヤツ。アレルギーにも配慮。

そして、仕事をしていると端午の節句だから柏餅をとか、中秋の名月だからお月見団子を食べましょうということは、なかなか余裕がなかったものです。特に子どもが小さいうち。

そういう伝統的な行事を教えてくれること、旬の食材を使った食事も本当にありがたかったのでこの場を借りてお礼を言います。関係者の方々、ありがとうございました。

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この本には日本人が子どもを預けて働くことに、罪悪感をもっているということが繰り返し出てきます。私は罪悪感はなかったけれど、知らない人に大事な娘を長時間みてもらうのは大丈夫なのかしら?いじめられたり放って置かれたりしないかしら?と心配がありました。

ところがぜーんぜん、まったくの杞憂。保育のプロたちはちゃんと教育を受けた上、研修も定期的なのか不定期なのか、受けていた。それに密室ではなく複数の保育士がいるのに、子どもに酷いことをするというのは無理です。却って里子制度の養育よりも安全かもしれない。

長女も次女も埼玉県の小さな町の保育園、母子支援センター、職場の保育室、東京の認可保育園と区立保育園、こども園といろいろなところに行きましたが、とても楽しく通っていました。

(振り返るとなんていろんなところに預かってもらったことか!それと双方の両親にも。)

もしも今、子どもを預けて働くことに罪悪感や心配のある人がいたら、大丈夫ですよと言いたい。

まれに無認可保育室での痛ましい事件が報道されますが、公認だったり市区町村がやっている支援事業だったりは、まず問題がないというのが私の経験で得た知識です。

 

 

フランスでもやはり保育園は不足していて、ヌヌーというシッターさんのプロみたいな人に預けることが保育園へ預けることとほぼ同数あるそうです。それも実は他の本で知ってはいたけれど、本当に信頼のできるヌヌーさんを探すのは大変だという話も興味深かった。

 

 

本には運動会の様子も出てきます。小学校に比べて保育園の運動会は楽しかったな!

たとえ全然踊らないで↓パパにくっついて泣いていただけでもw。

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0歳児でもできることを考えてくれるんで、微笑ましいし上のクラスの出し物をみるともう1−2年であんな風になるんだというのも面白い。

 

 

 

フランス人ママ記者、東京で子育てする

フランス人ママ記者、東京で子育てする

 

お薦め↑ 

 

 

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