この一年……一年間以上、新型コロナウイルス感染症のために自粛してますね。
手紙を書くときには文末に「早く新型コロナが収束しますように。またお会いしたいですね。」と書くし、
スマホでも「リアルで会いたいよね。会っておいしいものを食べたり飲んだりしたいね。」だし、
Facebookが数年前のあなたはなにをしていましたって上げてくれば「また劇を観に行ったり、映画に行ったりしたいね。COVID-19が収まったらね。」と友達に書き続けています。
旅行ももうずっと行っていないしね。
自粛と予防対策ばかりで、感染の流行に対しては祈るしかなく、私はICUで働いたり感染症病棟で治療にたずさわることはできません。
PCR検査をクリニックでできたら、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止に貢献できるかと考えたけれど、クリニックが入っている建物のオーナーや他の入居者に許可が必要なんです。
「ここでPCR検査できる」と知れ渡ると、COVID-19疑いの人と本当の感染者が集まりますからね。
出入口が分けられるか時間を分けられらばいいんだけれど、従来のインフルエンザや溶連菌感染症と比べて、いろいろとより難しいことがあります。
ところが、ワクチンなら小さな診療所でも寄与できるんです。
新型コロナワクチン希望者は、何人集まっても通常の感染予防対策をしていれば、オーナーにも他の入居者にも他の発熱のない患者さんにも影響はありません。
そういうわけで、どうかん山こどもクリニックでは新型コロナウイルスワクチンを始めました。
クリニックは台東区にありますが、2021年6月4日時点で65歳以上の高齢者は1/4がワクチンを受けています。
永寿総合病院が一番たくさん予防接種をしているばかりでなく、個人の診療所もとてもがんばっています。
接種を考えている方はこちら↓まで。接種券があれば受けられます。
うちは小児科クリニックだけど、新型コロナウイルスワクチンの時間帯は高齢者ばかり来ます。
でも、そのうちに若い人にも接種券が配られて、いつもの患者さんやその親御さんも受けに来るようになるでしょう。
100年に一度のパンデミックに自分もなにかできるというのは嬉しいです。
台東区では6月から集団接種、5月末から個別接種を行っていますが、私は医療従事者枠でワクチンを早くに受けられたので、接種に協力します。
こないだ、世田谷区の医師であるカモ君が、他の区の集団接種の協力をしに行った帰りにうちのクリニックに寄りました。
所属する医師会によっては、いまだに個別接種をしていないので、うちがどうやっているのか見に来たんですね。
「ワクチンはどこに保存してあるんですか?」
「へー、電子カルテを見ていいですか?」って言って……
ついでにレセプト(クリニックの収益がわかる)も勝手に見てました。
それはさておき、みなさんも近くにご高齢の人がいて、どうしたらいいかわからないようだったら、電話やオンラインで予約するのを手伝ってあげてくださいね。
ご自身も、住民票のある市区町村から接種券が届いたら、受けに行きましょう。無料です。
お住まいの市区町村のホームページを見ると、持病のある人や65歳未満の人がいつごろ接種券が送付されるか書いてあることが多いです。
新型コロナワクチンについては↓この本がわかりやすいですよ。
以前の記事↓で紹介したこの本もとってもいいです。
以下は、コロナと関係ないお知らせ。
母の友↓7月号に「子どもの健康Q&A」というタイトルで連載させてもらっています。
ポット7月号も「子どもの体ケアと対策」というページを担当しています。「虫に刺されたら」というテーマ。